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Atelier Kaii - blog -

   〜 Kaiiの旅日記 〜

『芸術』という出口の見えない世界に迷い込んだ
ひとりの画家の素朴な日常をご紹介♪

※Atelier Kaii は、『東北地方太平洋沖地震』
≪2011年3月11日(金)14時46分発生・M9.0≫で
被災された方々を、総力を挙げて応援いたします
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どうなる日本、どうする日本人? 〜 今日までのあゆみ 〜
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     今回は、変てこなタイトルで発進してみました。自分で言うのもなんですが、世間話ではなさそうですね。

     実はこの記事は、ずっと前から書きたかった内容…それも数年前から。

     ただ、ちょいと長くなりそうな気配もあり、どうにも取り掛かる勇気が出なかったのが正直なところです。

     かつて私が世に送り出した手作り小説『南島の想い出』では、このテーマにマジマジと触れていたのですけど。あれを初刷したのが確か2002年末…その時代に私の真意に気づいてくれた方がどれ程おられたのか? 私としては、非常に興味深いところです。

     さて、本題へと入りましょう。

     時代はどんどん流れ、新しきは古く、未来は過去へと移ろいゆくもの。そしてそれは、経済社会とて同じこと…『十年ひと昔』という言葉どおり、情勢も刻々と変化してきました。

      今日までのあゆみ

      30年後の日本は?

      五郎丸塊維からの提案

     …という流れで、計3編をお送りしたいと思います。言うまでもなく、この記事は,鵬舛靴泙后少し長い文面となるでしょうけど、「これからまだまだ『労働』を続けていかなきゃ」という方々にとっては無縁でない主題だとも思いますし、しばしお付合いいただければと願います。

     なお、出来るだけ簡潔に書きますので、語尾の端的表現にはご容赦ください。こういう内容は、もたもたしていると煮立ってしまいがち。風向き次第では、取り上げることすら臆するほどの下らない話。本当なら、話合う必要のないハナシ。下手すれば愚痴…調理する素材にあらず。ということで、駆け足で通り抜けましょう。

     あれは確か大阪。夕方のテレビ番組で、マッチの製造工場が紹介された。マッチ社の広報担当が、「今はこの機械1台でこなすようになりましたけど、マッチの箱詰め作業を、昔はこんな風に大勢の手を使ってやってたんですよ」と、自慢げに話す。それも満面のニコニコ顔で。明治か大正か?ひどく対照的に、うつむき加減で黙々と働く疲れ顔をしたほっかむり姿の女性たち数十名が、一枚の白黒写真で画面に載った。

     つまり、こういう事…昔は人間がやっていた作業を、現代では『機械』が代行するようになった。どこの企業でも、右へ倣え。次章は、またかと思わせるほど定番の、社内に要らなくなった人間がリストラに遭う噺。泣ヒテ馬謖ヲ斬ル諸葛亮、笑ヒテ知将ヲ斬ルメタボ人。企業とて、毎年500万円の人件費を放出するよりも、それ以上の仕事をこなす機械を1000万円で導入すれば、わずか2年で元をとる。3年目以降はロハ同様で生産が行われるという、明暗そなえたウマイ話。

     はじき出された労働者は、当ても無く次の仕事を探す。けれど運よく見つかったとしても、またそこに機械が入るから再度リストラに遭う。その繰り返し。

     『労働力』として生き残るには?

     お隣の中国で働く方々のように、目にも留まらぬ速さで作業を行う。無駄口を叩かず、わき目も振らず、一心不乱に。つまり、『マシーン』になる。

     話は替わって、所得面がどうなったか。

     昔は『中流階級』が多かった。貧富の差が、そこまで存在しなかった。なぜ? 答えは、手仕事の時代だったから。人間、寝ないと生きてゆけない。故に幾ら頑張ったとしても、頑張らない人の3〜5倍程度の仕事しかできなかった。だから収入もその程度しか上がらなかった。大人と子供、その背丈くらいの差しか無かった。

     ところが今は、機械のおかげでがらりと変わった。30年前の機械はぎこちなく、生み出す物も貧相で、手づくりの品には勝てなかった。しかし現在は、職人顔負けの商品がボタンひとつで生産されるようになった。100円ショップに行けば、「これが100円?ホントにイイの?」という売物がごろごろしている。

     その結果、職人が減ってきた。

     なぜ? 物が売れないから。デフレ香の泥温泉に浸かり過ぎて、低賃金に慣れ、低価格の物品を購入する癖が、一般社会に根付いてしまった。職人が精魂を込めて作っても、機械が造ったものと変わらないならば安価のそれを買う、という者がほとんどになった。大量生産の、それ。

     『売り』を仕掛ける側も、その層に的を絞った。

     利益が薄くても、星の数ほど売れば大儲けができる。つまり、巨額の資金を用いて設備投資をし、大量に物を造って大量に売らなければ儲けが握れない時代になった。運転資金、独立資金の無い者は、まったく相手にされない時代。金持ちしか儲からない、種銭のある者にしか芽が出ない、そんな風向きになった。

     金を持たない者は、事業を興すよりも会社に籍を置いた方が利口。しかしそこでも、経営者からどんどん『マシーン化』を要求され、ふるいにかけられる。肉体的、精神的に限界を迎えた人々が、産業界を退いてゆく。その先は? 強盗? 空き巣? 『窮鼠猫をかむ』の犯罪者? それとも、疲れ果てた自殺者?

     今、なぜフランスのワイン農家が廃業に追い込まれるのか?

     答えは、中流階級がいなくなったから。『金持ちか貧乏か』が今世。幾らワイン好きの金持ちがいたからといって、日に100本も飲めはしない。貧乏人にワインを売ろうとしても、「ワイン?500円くらいなら買ってもいいけど…でも、毎日は無理だね」と敬遠される。

     中流階級向けに造られた商品は、いま大打撃を受けている。要は、超高級ワインを造るか、飲用外アルコールでも混ぜた超格安ワインを造るか…それしか彼らが生きてゆく道は無くなった。

     出版不況はなぜ? 

     まるで同じパターン。金持ちとて、同じ本は一冊あれば十分。結果、本の価格も下落した。なぜなら、低所得者の方が大多数であるから。部数を稼ぐため、金持ちよりも、出版業界はそちらをターゲットに選んだ。しかしそれでも経営実績は伸びず、コスト削減のため、新人作家に『自費出版』を勧めるようになった。

     食も同様。なぜこれだけ頻繁に偽装事件が発覚するのか? 『安かろう、悪かろう』などお構いなしに消費者が格安商品を買い求めるので、造り手はコスト削減を迫られる。出来っこない事、超人的な取組を真顔でやらされる。オリンピック選手のほうが、見ていてまだ人間らしい。

     そんな経営者らは、偽装が悪いことだと認知していても、『廃業』と天秤にかけるならば、迷う必要もない。家族を守るため、従業員への給料を支払うために、そのどす黒い道を歩み始めた者も多いはず。偽装品を口に運ぶ消費者の姿など、ゴミ捨て場に投棄し。

     さて…しかし、だが、ところが。彼ら罪人を生み出したのは、いったい誰?


    ※『どうなる日本、どうする日本人? 〜 30年後の日本は? 〜』へ続く
    | 社会 | 23:14 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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